今日のテーマ
部下を追い込むなぜの使い方
※こちらのページは上記Youtubeの内容を書き起こしています。
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今日はなぜで部下を追い込むなをテーマに部下と上司のコミュニケーションについて考えていきたいと思うのですが、
上司はWhy(何故)の質問で部下を追い込みがち
結構上司と部下で報告、連絡、相談があったりとか、何かこういう結果になりました、みたいなことをやっていた、部下とコミュニケーション、上司と相談をしていた時に、上司の方からなんでそういうことが起こったのかとか、なぜそうなったんだ、みたいな形でWHYの質問をして、起きてしまったことであったり要因について確認をしたり、問いただしたりみたいな質問をしている上司って多いんじゃないかなと思います。
「なぜ?」と聞かれて精神的に追い込まれると事実よりも人は保身に走る
私も昔新卒3年目の時かな、上司がなぜなんだ、なぜなんだ、なぜなんだということでなぜの質問がすごく多い上司だったんですけど、この何故という質問は非常に怖い質問で、聞かれている側からすると結構追い込まれるんですよね。
なんで、どちらが責められているという感じになってしまうと、どうしても答える側からすると言い訳であったりとか、事実とちょっと歪んだ回答をしてしまったり、どちらにせよ自分を守るための質問になりがちなんですよ。なんでなぜを繰り返すってトヨタの改善の本とか考え方もありますけど、その何故というのは内省で使う質問という風に考えていただいたほうがしっかりしたというか答えが出やすいかな。
WhyではなくWhatを聞く
じゃあ、具体的に部下に対してどんな質問をすればその要因ですとか結果が生まれてしまった事象、原因が見えてくるかと言うと、WhyではなくてWhatの質問をしましょうということですね。何をすればよくなったと思う?であったり、何が原因でこのトラブルが起きたのかな?みたいな形で、何?ということに対して質問をするとなぜ?と聞かれると、ああ、今度頑張ります。次は内容に頑張ります、みたいな回答になりがちなんですが、今回はこれが要因で、みたいな形だとか、これが原因で、みたいな返事が返ってきやすいんですよね。
これは私も部下を持った、初めて部下を持った時に新卒2年目の時だったんですけど、その時に一番最初、なんでやんないの?なんでできないかなあみたいな質問とかをよくしてしまっていて、部下を追い込んでいたというのが苦々しい記憶ではあるんですが、質問の仕方を変えたんですよ。そうすると、もう少しこういうことをやっておけばよかったですとか、これが出来たと思いました、この点が足りませんでした、みたいな具体的な返事が返ってくるようになったんです。なので上司と部下というコミュニケーションを取るときに、どうしても上司の方が立場上、何か教える側なので上からになりやすい、その上からすでになりやすい関係になぜという質問をしてしまうとさらに追い込んでしまう可能性が高いので、ぜひWhat、なんでそうなったのか、何をすればよかったのか、何をすればこれが解決できたのかという形で、Whatを意識した質問を部下に問いかけていただいて答えをもらうと、より具体的な言葉が返ってくると思います。
質問というのは自分が確認するというのもそうなのですが、部下に考えさせたい、気付きを与えなければならないという意味合いもありますので、気付きを与えやすい質問としてWhatを活用するというのを今日お伝えさせていただきました。ぜひ部下の方に考えるきっかけを与える質問をしてコミュニケーションを取っていただきたいなというところが今日お伝えしたい内容でございます。