【営業ちゃんねる】部下を苦しめる丸投げ上司。3つの特徴から学ぶやる気の出る任せ方

今日のテーマ

部下を苦しめる丸投げ上司。3つの特徴から学ぶやる気の出る任せ方
※こちらのページは上記Youtubeの内容を書き起こしています。

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今日は上司との関わり方についてお話したいと思います。こんな経験はありませんか?「あとは吉田に任せた。」そんな言葉で去っていく上司を私は多々見てきています。任せたという言葉は、私も使い方を考えなければとちょこちょこ思いますが、任せたという言葉はいい言葉です。ダメ上司が「任せた。」と言うとき、「すべての責任を譲渡した。好きなようにやっていい、任せた。」とか「お前に全てをやってもらいたいから。」というのは任せたではなくて丸投げです。今回は丸投げ上司について考えたいと思います。

丸投げすることは一番楽です。「とりあえずこれをやっておいて。」と「とりあえず」という言葉を使う上司は危険なので気をつけていただきたいですが、丸投げ上司、ダメ上司のことを今日は自分を棚に上げてお話していきたいと思います。

とりあえずで任せてくる上司

任せ下手の上司はどういう任せ方をしているかということから考えるとポイントは3つです。1つは「とりあえず任せる」です。先ほどからお話をしているとおり、ゴールが何なのかの具体的にイメージが持ててに「とりあえず」ということはありえないわけで、何をやってほしいのか、どこまでやってほしいのか、何をしたら完成なのか、OKなのかということをしっかりお互いにすり合わせる、上司が言えばいいのではなくしっかりすり合わせをして答えを決めておく、ということです。ゴールイメージをしっかり決めておけばとりあえず任せるということはなくなるので、まずそこがポイントの1個めです。とりあえず任せるから丸投げになる、これがダメになる上司のポイントです。

つまらない仕事を任せる

2つ目はつまらない仕事を任せるんです。何が言いたいかというと、上司がやりたくない仕事を部下にやらせているというのは一番たちが悪いです。「やりたくないからやらせているんだろうな。」「偉いからやらせているんだろうな。」というようなことを部下が感じてしまえば、当然、上司からの指示なのでやらなければいけませんが、そんな仕事を継続して続けたいという人は誰もいません。問題点の2つ目はそんなつまらない仕事を任せる上司です。

作業ベースでつまらない作業やタスクもあることはあると思いますし、やらなければならない状況や場面もあると思いますが、その意味付けをちゃんと伝えてあげましょう。例えば資料をホチキスとめしておいてと言われたら、それはつまらない作業ですが、何のためにやるのか、どういう風に活用するのか、例えば資料の中身を少し説明してあげるとか、そういうふうにモチベーションを上げましょう。

「最近の社員や若者はやる気がない。」みたいなことを言う人はいますが、やる気があるような設定をしてあげないからそうなるのです。今日、研修講師の仲間とランチ時に話をしたのですが、昔はそんな事を考えずにやっていたという話でした。その先も雑務や庶務をしっかりやっていて上司やその上の上司に認められれば、給料が上がったりそれなりの見返りが約束されていたのです。年功序列や終身雇用みたいに確定している場合ならば、つまらない作業でも見返りがかえってくるのがわかっています。しかし今の御時世はそういうつまらないことをしても見返りがあるかどうかはわかりません。であればもっと楽しい仕事をしたいとか、もっと大きな見返りが入ってくる仕事をしたいという気持ちになるのは当然といえば当然なので、そこも上司の仕事の任せ方が悪いということになります。

任せたくせに文句を言う

3つ目は任せ方ではなくて任せた後の態度で、任せたくせに文句を言う上司です。これはもともとしっかりゴール設定をして何をしてほしいのか言っていたら別ですが、とりあえず任せているくせに「ここが違う。」とか「そうじゃないんだよね。」ということを後から言ってくる。営業で後出しすることは非常に大事ですが、任せた仕事に対して後出ししてくるのは一番質が悪いです。

任せ下手の上司はこの3つが悪いということです。とりあえず任せる、つまらない仕事を任せる、つまらないままに任せてる、任せたくせに文句を言ってくる、この3つが任せ下手上司のポイントです。

ゴール設定を明確に

では任せるために何をすべきかですが、任せるポイントに対してみんなイメージが持てるような状況を出してあげればいいので、上司の立場からでもそういう風にイメージが取れる任せ方をしましょうということです。たとえば、とりあえず任せるではなくてゴール設定をしっかりする、何をどこまでやったらいいのか、ということをちゃんと決めておくということです。

やり方を示して任せる

2つ目はやり方を示して任せるということで、わからないことをわからないだろうけれどとりあえずやってみろというのは一番質が悪いです。進め方ややり方は上司もわからなければ一緒に考えるべきです。上司の質が悪いのは、自分がわからないのにわからないと言わないでわかっているふうな雰囲気だけを出して、お前の成長のためだと思って、とやらせていることです。時間だけがかかるやり方をしてもしょうがないので、やり方を示して任せましょう。

情報のアクセス方法をしっかり調べる

3つ目は部下に任せるならばそれでいいですし、「やり方を自分で考えろ。」みたいにやらせる方法も悪ではないですが、丸投げしていることが悪いです。自分のやり方も考えた上で、やってほしいときには情報のアクセス方法を示して任せるようにやるべきです。

例えば「相談を定期的にしてね。」とか場を作っておいたり、「これを見たら他社の事例が乗っているよ。」と参考にできる情報をアクセスできる状況や方法を伝えてあげれば考える材料が出てきます。若手に仕事を任せるときに、材料がない人に丸投げしても、仕事をしたことがないんだから出てこないことは決まっています。情報のアクセス方法をしっかり示して任せてあげることが大事です。

ナレッジ化できる

4つ目は一回やったらできるように任せるということです。「とりあえずやって。」というやり方では再現性がありません。けれど自分の中で振り返りをする期間、ミーティングでもいいですが、振り返りをする場を作ってあげれば、次回似たような仕事を任されたときにこうやればいいんだということがわかります。そういうのが成長の実感につながるのでそういった任せ方、振り返りをちゃんとできたり、もう1回同じことを任されたときに同じようにできる自分の中での蓄え、知的資産、情報の資産です。ナレッジ化できるような任せ方をする。

面白くして任せる

最後は面白くして任せることです。目的を伝えたり意味を伝えたり、テレアポ宣伝をかけろ、みたいな任せ方ではなくて何人かでアポどりしようとかでもいいです。そういったお願いの仕方や任せ方を考えていけば、上司が嫌だとかコミュニケーションが取れないとか、仕事がつまらないとか・・・つまらないと言うと語弊があるかもしれませんが、上司の問題は解決できるはずなので上司の人はしっかり任せ方を考えてもらいたいなと思いますし、部下の人たちも自分でそういう風に仕向けないとだめです。

そんなスキルの高い上司はいません。スキルの高い上司がいないのはそもそも上司教育されていないからです。上司と言ってもたまたま先に入社していたとか、前にいた人が辞めちゃったから、とか、営業の仕事で成果が出たから、とか、そういう理由で上司になっているので、上司としてマネジメント能力があるからマネージャーになりました、上司になっていますという人はほとんどいません。そういう人はいないという前提で、部下は上司とコミュニケーションを取ったほうが健全です。

気持ちが楽になると思うので、そういった形で、上司とのコミュニケーション、部下とのコミュニケーションを考えていただきたいと思います。今日は任せたという●●上司への対応、ということで上司とはどういう風にコミュニケーションをとるべきか、部下と上司の両方の目線で話をさせていただきました。

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