今日のテーマ
センスの定義とセンスの3つの能力
※こちらのページは上記Youtubeの内容を書き起こしています。
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今日はセンスということについて考えていきたいと思っているのですが、けっこうご相談をいただくのが私は営業センスがない、とか、上司からお前は本当にセンスがないな、みたいなことを言われるとご相談いただくことがあるんです。今日はセンスとは何ぞやということについて考えていきたいと思っております。
センスがないというアドバイス自体がセンスがない
営業におけるセンスを考える前に、そもそもセンスがないと言われる上司からのアドバイスと言うか、叱責と言うか、指示ということについて考えたいと思うのですが、そもそもセンスがないというアドバイス自体がセンスがないです。センスがないアドバイスは無意味なんです。どういうことかというと、センスがないと言われてもそれを修正するためのやり方であったり、指針であったり、というものがまったくないわけです。
お前は本当にセンスがないな、センスを磨けよと言われた時に何をしたらよいのかということをちゃんと教えてもらわない限りはそれはアドバイスとしては無価値、むしろその上司が自分の立場とかポジションとかを顕示するためだけに言っているというか、アドバイスをしている風な雰囲気しか作っていないので中身のないアドバイス、価値がないわけです。本当にセンスがないな、みたいなときに、センスが何なんですかということをちゃんと答えてくれる、教えてくれる上司でないとセンスがないという言葉はそもそも使うなよと私は思っています。
私もコンサルをさせてもらったり、研修をさせてもらったときにはセンスがないね、という話は当然言わないわけです。それっていうのは、相手側がその言葉を聞いたときに何をすれば改善できるのかどうすればいいのか、ということが全く見えないからです。
センスとは違和感に気づく能力
じゃあそもそもセンスとは何ぞやという話ですが、センスはあるのかないのかを考えれば、センスというもの自体は実在します。センスとは何なのかということをもう少し整理しておくと、私が定義するセンスと言うのは違和感に気付いて修正する能力、もう一度言いますが、センスと言うのは違和感に気付いて修正する能力です。なのでこれは先天的に持っているものかというと、後天的に身に着けられるものだと思っています。先天的に持っている人もいると思います。
物事を見るきっかけを持っている
じゃあどういうことかというと、3つポイントがあって、1つは物事を見るきっかけを持っているということで、ここをちょっと気にしたほうがいいなとか、ここをちょっと大切にしたほうがいいなみたいな、自分の中で見るきっかけをトリガーを持っていることがまず1つ目です。要は違和感に気付くということは、違和感に気付けなきゃ意味がないです。なんで気付くためのきっかけだったりトリガーと言うのを持っているというところがポイントの1個目です。
物事を見る基準を持っている
2つ目は物事を見る基準を持っているんです。いいか悪いかを判断できるということです。例えばテレアポの時に、きっかけというのは電話の声を聞いてアドバイスをしなければいけない時に、電話の声を聞く。その時に挨拶の一言を言うところのきっかけを自分の中で持っています。その中の挨拶の一言に対していい悪いを判断する基準を言語化できているかできていないかは別としてポイントを持っているかどうかということです。
基準にそって動ける行動力がある
最後は基準に沿って動ける行動力とか言語にする力であったり、修正能力があるかというところで、ある場合、そうする立場であれば言語化して言葉にして伝えてあげる、自分が実行するのであればそれを修正するための行動を起こせるかどうかということです。今まで通りのほうがいいよなと自分で自己完結してしまって行動を変えていなかったりとか、そのままでいいという形で修正をしていない場合、これはセンスがないわけです。
違和感に気付いて修正までできなきゃセンスがあるとは言えない
要はセンスと言うのは違和感に気付いて修正までできなきゃいけないわけです。違和感があって何か違うと思ってもそのまま見過ごしてしまっているというケースは結構多いです。そういう人に本当にセンスがあるのかないのか考えれば、なかなかセンスがあるとは言いづらいですよねということです。
たとえばイチロー選手を見たときにイチロー選手は誰がどう見ても野球のセンスはずば抜けているわけじゃないですか。なんでそうなっているかというと、イチロー選手はルーティーンがすごくしっかりしているとはよく言われます。打席に立つときの入り方であったり、その前の練習から全部同じポイントでやっている、同じやり方をやっている、なんでかというと自分の体調の違和感であったり、体の調子であったりフォームのバランスみたいなものに気付けるようにするためです。常に同じことをすることによって同じことが出来ていない時の自分の違和感に気付けるようにしている、それを修正するだけの体の使い方であったり能力というのがあるからイチロー選手はあれだけのヒットを積み重ねていったというわけです。
センスがある人というのはもともとセンスがあった、というのはもちろんあると思います。なんですが、後からそのきっかけを自分で持つこと、基準を持つこと、それに沿った行動力を持つこと、これが出来ればセンスは身に着けられるということです。
センスを身に着けるためには知識を持つ
センスを身に着けるために一番やらなければならないことは知識を持つことだと思います。知識があるから言語化できる、知識があるから気付くことが出来る、知識があるから言語化できる、基準ができるということだと思うので、センスを持つためには知識を持ちましょうということです。ただやみくもに練習すればいいのか、ただやみくもに動けばいいのか、ということではなくて知識を持って知識を身に着けるための努力を行ったうえで行動していくということがセンスにつながってくるということです。
センスの良い人になるための3つの能力と考えると、違和感に気付く、違和感を修正する能力、後は違和感を正しく修正するということで、ただ変えていくだけじゃダメなわけです。なので基準に沿って正しい方向で導かないと成果にはつながっていかないので、センスがある人って最終的にみんな結果が出ているわけです。結果が出ているからセンスがある、センスがあるから結果が出ているのではなく、結果が出ているから周りがセンスがあると評価をしているだけなので、ぜひそう言ったところも意識していただいたうえで自分がセンスがあるかないかで悩むのではなく、センスがある人になるための行動、後は気づき、考えを身に着ける、まずは知識と行動力です。それを身に着けていただくことが大事かなということが今日のアドバイスでございました。
なので今日お伝えしたことは、センスがないというアドバイスは意味がないということと、センスは自分が後から磨けるということを意識いただきたいなとお伝えしたいなということで、今日はこの動画を取らせていただきました。センスがないと悩んでいる方は是非もうひと頑張りして自分のセンスが身に着けられるための行動をぜひしていただきたいなというところでございました。