【営業ちゃんねる】日本のやる気のない社員は7割!12の質問からわかる組織のあり方

今日のテーマ

日本のやる気のない社員は7割!12の質問からわかる組織のあり方
※こちらのページは上記Youtubeの内容を書き起こしています。

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今日は日本企業の悪しき現状と今、必要なものということでアメリカのコンサルティング会社で行われた社員のやる気や熱量に関する調査をテーマにお話していきたいと思っております。

日本のやる気のない社員の人数をご存知ですか?7割です。10人いたら7人やる気がないだなんて相当の組織です。これはギャラップ社というエンゲージメント調査を行っている会社の調査で明らかになりました。

ギャラップ社エンゲージメント調査 Q12(キュートゥエルブ)

ちょっと前の調査なのですが、ここでやっているのは社員の熱量ややる気みたいな調査なのですが、Q12(キュートゥエルブ)という調査で、質問内容は以下のとおりです。

Q1:職場で自分が何を期待されているのかを知っている
Q2:仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4:この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりした
Q5:上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気にかけてくれた
Q6:職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7:職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8:会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9:職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10:職場に親友がいる
Q11:この6カ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について離してくれた
Q12:この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった

日本の熱意あふれる社員は139カ国中132位で6%しかいなかった

この項目を見ていくとまあ確かになという項目が並んでいますが、熱意あふれる社員がどれぐらいいるかということで調査した結果、日本は139カ国中、132位という結果で、熱意あふれる社員は日本は6%しかいなかったということでした。更に衝撃的なのは周囲に不満をまき散らしている無気力社員がどれぐらいいるかというと4分の1の24%、怖いです。衝撃的な結果が並んでいたなということがあるのですが、質問項目を細かく見ていくとマネジメントに対して大切なことだったり、自分が働く上で何が必要か、というところが見えてきたというところでした。

業績に直結する質問項目

ギャラップ社が公開している調査結果で行くと、Q1業績に直結している質問項目は、職場で自分が何を期待されているのかを知っている、Q2それを実現するために必要な材料や道具が与えられている、Q3職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている、Q4の7日間のうちに認められた、褒められた、Q5上司または誰かが自分をひとりの人間として気にかけてくれているようだという感覚がある、後はQ6の職場の誰かが自分の成長を促してくれるということで、ここで言うと成長に関係する材料があるとか、背中を押してくれる上司がいるかどうか、自分を一人の人間として気にかけてくれているかです。

こういうところがしっかり整っている環境や職場は業績が高い、当たり前といえば当たり前ですが言語化してもらうとたしかにそのとおりだなと言う感じです。

定着率で行くとQ7職場で自分の意見が尊重されているようだという感覚が持てる。ポイントは「ようだ」というのは事実かどうかよりもその人がそういう実感を持てているかどうかが大事だということです。

期待と環境

質問を分解していくと期待と環境を表している質問が、Q1職場で自分が何を期待されているのかを知っている、Q2仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられているということで、自分が何に期待されているのか、自分でわかっていてそれを実現するために道具や環境が整えられているかで、これがなければ社員のやる気がでないというのは当たり前です。

次に必要なものが成長実感で、期待されていることがわかっていて環境も整っていて成長できる実感も感覚も持てている中でもう1個組織として考えなければいけないのは居場所です。

質問の中で面白いと思ったのはQ10職場に親友がいるかどうかです。意外にそういう感覚を持てる職場はないです。職場に親友がいるか、というのはなるほどという感じでした。働く満足度が高い人ほど仲がいい人がいるということはあるなあと思ったので、ここがポイントなのかなという感じです。ただ当然他でも自分の意見が尊重されているとか、会社の使命や目的が自分の仕事は重要だと感じさせてくれている、職場の同僚が質の高い仕事をしているとか、それで居場所がある。

期待と環境 成長実感 居場所

ポイントをまとめていくと、期待と環境、期待されていてできる環境が整っている、かつ成長実感があって居場所がある。このQ12の質問で何を明らかにしてくれているかと言うと、期待も環境も成長実感も居場所もなければ辞めるのは必然ですよ、成果が出ないというのは当たり前ですよということです。

日本企業が今までどうだったか、日本企業の組織体制が何かと言うと終身雇用、年功序列なわけです。日経新聞で書かれていた言葉でたしかになというところだったのですが、「終身雇用が社員の安心感を生み組織に貢献しようと勤勉に働く」というのが過去の日本企業の前提でしたが、終身雇用という言葉にあぐらをかいてしまっています。日本の社員の働き方は、「何でもやります。異動も当たり前」なので専門性が身につきづらいとも言われていますが、そう言うところが残ってしまっていて居場所が中途半端にあるという感じだということです。

似た人たちが残る組織

期待するものが明確になっていなくて環境も曖昧、成長時間も持てない、けれど居場所だけがあるという会社がどうなるかと言うと、有能な人だけが辞める組織なんです。居場所がある人がそこにいることによって気分がいいとか、居心地が良い似た人たちだけが残ってしまう組織なので、成果が出ているなあという実感が持てないし何を期待されているかわからないけれど、なんとなく居心地がいいからいるとか、似た人たちが残る組織なんです。

成果が出せる人、仕事ができる人ほどどんどん抜けてしまって結果は似た人だけの組織になる、良い組織を作っていくためには居場所だけを作っても仕方なく、成長できる実感もあって期待するものが明確になっていて、それを実現するための支援をしている、そういう組織でなければいけないと改めて感じたというところです。上司として部下をマネジメントしていく、後輩を育てていく、経営者として会社を成長させていくというときには、この3つがポイントになるというところでした。

世界全般でエンゲージメントが高い企業は13%しかなかった

改めて調査を見ていろいろな記事も見たのですが、日本の熱意ある社員が6%しかいないと言われていますが、世界全般で見たときはエンゲージメントが高い企業は13%しかいないというのも今回の調査で出ていました。そんなに多くないとか、そもそも人は働くことが好きではない、ということも仮説のひとつなんじゃないかと思ったところでした。

そこまで卑下して見る数字ではないかなあというところではありますが、働く人から見れば楽しく働ける、熱意持って働ける環境が多いに越したことがないので、今日の話をちょっと参考にしていただいて自分がどういう会社や組織を選ぶのかというところもそうですし、マネジメントをする側の人はそういったところが大事だというところをご理解いただいた上で、ぜひ働くということをやっていただけるとと思い、お話させていただきました。

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