今日のテーマ
有休取れない・取りづらいあるある!有休義務化って知ってる?
※こちらのページは上記Youtubeの内容を書き起こしています。
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今日は有給あるある、有給の権利についてお話していきたいと思います。ちょうど昨日実家に帰っていたのですが、母親が務めているパート先で「有給が取れる人と取れない人がいるけれど、これっていいの?」という相談をもらいました。「何年働いているの?」と言ったら、「みんな5年以上働いているけれど取れる人と取れない人がいる。」「だめだよ。」と言う話をしました。
制度上だめなんです。話もちゃんと聞いて、「どれぐらい一週間で働いているのか?」「シフトはどうなっているのか?」「この人とこの人は?」みたいなことを聞いたのですが、「取れる人と取れない人がいるんだよね・・・」それはだめです。うちの母は幸いに取れる人だったらしいですが、取れる人と取れない人と差があり上司の気分らしいという話を聞いて、完全にアウトという話でした。そんな昨日でございました。
だめなんです。その会社は以前も監査が入ったはずですが、そういうことをしてしまっている。税理士さんやその関係者は何をしているのかな?と思いながら、有給の悩みはたしかにあったな、みたいなことで今日はお話させていただこうと思っております。
上司が教えてくれない営業のコツではないかもしれないですが、上司が有給のとり方を教えてくれないとか、有給の残り日数を教えてくれない、上司だけでなく会社の問題もあると思いますが、そういうところで悩んでいる人がちょこちょこ相談もいただくので話をしておきたいなと思っております。
有給とは年次有給休暇のこと
有給は、有給休暇の略ですが年次有給休暇です。労働者の休暇日のうち、仕様者から賃金が支払われる有給の休暇日でお給料があるお休みです。一年ごとに毎年一定の日数が与えられます。最初は半年働くと一定の日数がもらえ、そこから1年たつごとに、同じ時間働いていればその分プラスアルファで増えていきます。半年で10日もらった人は次に11日、12日みたいな感じでどんどん有給の日数は増えていかなければいけないのですが、そういう事もやっていない会社がけっこう多いので、良くないという話をしてきたという感じでした。
多くの日本人は有給取得に罪悪感を持っている
私も新卒で最初の会社で半年働いたときに有給が出ましたが、有給が出たときはうれしかったです。そういう権利を奪わないでもらいたいなということで、どれだけ有給で悩んでいる人がいるか?という話ですが、日本人の有給取得に対する罪悪感、6割以上が有給を取ることに罪悪感を感じています。個人の問題とか国民の特性という話ではなく、そういう雰囲気を会社が作っていることが問題なので、そういう相談を多々いただくということで、今日は有給あるあるを話しました。
1つ目は有給申請しにいくとき、上司の顔色を伺い機嫌の良いときに相談する、これはあるんです。機嫌が悪いときに言っても、「お前はこんなときに休むのか!」と突っぱねられるみたいなケースもあるので、機嫌が良いときに相談しに行かなければならない。面倒くさいですが、本当にこういう事はあります。
次は有給申請をするとしつこく理由を聞いてくる上司がいる、ということで、これも取る気をなくしてしまいます。「休みをください。」と言いに行くと、「お前はどこに行くのか?来週はなにかあるのか?」とか、プライベートな話を聞いてくるなんておかしいじゃないですか。なんですが、こういうことをしてくる人がいるんです。
次の3つ目は、有給を取るときは必ず「お休みいただいてますが、携帯は持っております。何かあれば電話で対応します。」とメールを入れたり、朝礼とかで言うみたいな話もあります。お休みですが携帯を持っているから何でもいつでも電話連絡してね、みたいなことを言ってしまうのです。言わないといけない雰囲気を会社が作っているんです。
それで、私の経験談ですが、3回に1回は本当に電話が来るんです。それは今じゃなくても良くない?みたいなことを聞いてくるのに休めないんです。やっぱり部下ではなく先輩や上司なんです。ちょっと出なかったり、電話やメールを返さないと怒られる、お前は連絡したのに返さなかったな、みたいなことを言ってくるんです。なんだって話です。お休みです、と言っているのに。
次はうちの会社特有かもしれませんが、有給をとった日は必ずお土産を持参して次の日に会社に出社しなければならない、です。どこか旅行に行ったり、そういった理由でお休みを取ったケースもありますが、そのときに有給をいただいてありがとうございました、と関係者みんなに言って必ずお土産を買っていかなければいけない。次の日にお土産を買って持っていくことはそれはそれでいいと思いますが、それを強制するルールがあるのはどうかという話です。
次はいびり系です。有給で休んだ翌日は「ゆっくり休んだから仕事頑張れるな」と言ってくる先輩がいるという話です。
最後は有給を取ったことがない、と自慢する人がいる。「俺は有給を1回も取ったことがないぞ、一日も休んだことがないぞ。」と言ってくる。学校の皆勤賞じゃありません。有給はちゃんと取って週末を休むというのが権利なので、忙しければ使ってもらいたいなというところです。
有給取得が義務化になる
この有給リターンですが、うちの家族でそんな話があったからというのもありますが、今年の4月1日から有給取得が義務化になります。10日持っている人や繰越もあって30日や40日持っている人もいると思いますが、1年で5日間、なぜ5日なの?という話ですが、必ず5日間は取らせなければいけない、これが会社側の義務なんです。取っていない人がいたら、会社側からこの日に取りなさいと日程の指示をしなければならない、という形で有給取得が義務化になります。もし今年の4月1日以降に有給を全然取れないという人たちはぜひ会社に言っていただきたいと思います。
けれどいろいろ見ていくと、年末年始に取らせるみたいなことをしてくる会社も出てきそうなので、そのへんは自分でも権利が出るということを主張いただきながら有給をうまく使っていただきたいなと思っております。何回も言いますが、有給は権利なので、自分の権利はしっかり使っていただきたいなということで今日はお話させていただきました。しっかり休んで仕事を頑張っていただきたいなと思っておりますので、ぜひ有給を使ってください。