営業マンのリアルな転職・キャリアの悩みの相談に乗ってきた

営業をしているとどうしてもぶつかるキャリア・転職の悩み。

今回はサロンメンバーのリアルな悩みを聞いてきました。

登場人物

 営業4.0実践ゼミ部長 ささだ

 りょうちゃん

社内に相談できる人がいない。。

 現在24歳、高校卒業してから働いていますので社会人になってからは6年目、7年目です。キャリアとしては今の会社で3社目です。一番最初は小売業の業界でスーパーに入って2年ぐらい就業して、スーパーの生鮮食品とか野菜とかを販売する仕事をしていました。パートのおばちゃんと一緒に毎日コミュニケーションを取りながら働くみたいな仕事をしました。

 生々しいけど一番リアルな営業ってそういうことだよね。

 そうですね、そこで培った力というのは、まだ18とか19の子供が職場に入っておばちゃんたちにもまれていったので、そういうところのワンクッションになるというすごい力が付いたんです。世の中のおばちゃんたちはすごい力を秘めているので。

そこで2年やって、就業時間が長いのは当たり前だったんですけどいろいろなことをやらせてもらえる環境だったのですごくありがたかったなと思っております。でもそこでやっていくよりも自分が商業高校出身だったので資格とか持っているのを活かしたいなと漠然と思っていて、次は中小企業の製造業の事務職に転職したんです。ぜんぜん違うところに行ったんです。

 すごいところにいったね。商業高校の資格を活かそうと思うと内勤寄りの仕事になるよね。

 そうですね、キャリアとかを考えていたわけではなくてやれることをやってみようという感じだったんですけれど。事務の仕事を2年ぐらいやって、経理や総務や営業事務とか小さな会社だったのでいろいろなものをやらせてもらって、将来的に工数をまとめるみたいな話もあったんですけど、中でじっとしているのが性に合わないというか、感謝されても中の人だけなのでそれがむなしかった。もっといろいろな人と触れ合っていろんなことをやっていきたいと思っていて、まずいなと思っていたんですけども3社目の営業の仕事に今入っているんです。

今の会社に入ったきっかけは営業の仕事がしたくて、ジャンルは全然考えてなかったんです。今は人材系の営業なんですけど、不動産でもITでもWEBでもなんでもいいと思っていたのが本音でして、今の会社も小さくて従業員が10人ぐらいしかない会社です。僕も年齢を重ねてキャリアを積んでいろいろな人を見てきたんですけど、最終的にこういう所が良いですよという会社よりもこの人と仕事がしたいなとか思う人と一緒にやりたいと思って、今、行っている社長がそういうふうに思える方だったので入りました。

現状としては人材のオフィスワーク系なんですが、いきなり新規事業とか、もうちょっと若い人がいるのかなと思ったら一番若い人でも二回り上でした。

 え?二回り上?

 はい、48です。周りに相談できる方はほとんどいないですし、逆に相談してもベテランしかいないので、新人の悩みなんてわからないので、とにかくやれみたいな。とにかくやればいいんですけど、ちょっとぐらいついてくれるのかなというのも正直なかったので、今は売りたくないものを売る話をしなければならないので常に嘘をつかないといけなくて、その関係性を築かなければならないのが苦痛というか、逆に申し訳ないんです。

 わかる、わかる。人材系なのになんでやっちゃうんだろうね。

 できますよと言ったのにできないなんて何なの?と言われても、何もできないというか何も出ないというか・・・そういうところに悩んでいまして、相談できる人が一人でもいればよかったんですけど、やっぱりいないというのが現状です。

 会社にはいないと思うんだよね。りょうちゃんの会社だけじゃなくて、多分世の中全般の会社員で本音で相談できる人がいるのか話をしたとき、多分いないと思う。会社の都合とか自分の損得とかが、同じ部署にいるとどうしても絡んでしまう。ゴリゴリの営業会社だったら先輩に相談したら先輩に案件を持っていかれてしまったという話は全然起こり得るし、自分で距離置いて考えたいですと言ったとしても会社側としては辞めさせたくないから、その人のキャリアじゃなくてその人のキャリアを汲んだうちの会社でやろうよ話になってくる。

本当に相談できる人は自分の利害関係に絡んでいない人だと思う。俺は最近、会社に相談相手を作っても厳しいかもって思った。誰のためと言われて、相手のために本気で考えられるのは自分の利害関係とかがないから。関係ないところで自分が相談できる環境や相手を作っておかないと前に進めなかったり、冷静に判断できない。いろんな状況を知っちゃっている分、部長の何とかさんがな、とか社長に言ったら絶対怒るよねとか。

りょうちゃんが本気でキャリアを考えた時、社長が怒ろうが怒らなかろうが関係ないじゃん。こういうキャリアを描いていきたいと見たときに、社長がどう出るか云々よりも自分が決めた道に行ってしまったほうがいいんだけど、社長が怒るからやめたほうがいいよみたいな謎の圧がかかって二の足踏んじゃうなんてだめじゃん。

だから営業4.0実践ゼミやっている意味みたいな話になっちゃうけど、相談できる相手を外に持っておくことは非常に大事なことだと思うから、大事にしておいてほしいなと思いつつ、今の話を聞くと、俺も本当に気持ちがわかる。社会人3年目の時、似たようなことをやっていて、新規事業を立ち上げろと言われた。ベースの考え方だけがあってこれで売上を立てろと言われたけど、新卒のマッチングサービスで、学生を集めるすべもない、お金も出せない、やれるのは気持ちだけだみたいな。どうするんだ、という感じだった。同じでしょう?

 はい、同じです。それは。そこからうまく作り上げられたんですか?

 めっちゃ頑張ったけど無理だった。1年半から2年掛けてなんだかんだ集まるようにはなったし、多少サービスの体は出すようになったけど、俺がやるサービスの意味がある?なんか後発で後からやっているサービスって他社に勝てるの?となって、勝てないなとなって、閉じましょうと言ったらだめだと言われて、辞めた。

転職の成功を決めるのは、転職後の自分

それが行動として正しかったかというのは後の自分次第。今はこうやって楽しく仕事ができているから、あのときの決断は間違っていないと思うけど、辞めるありきじゃなくてもいいと思う。りょうちゃんがこれからどうしていきたいかと思ったときに選択肢はやめるか、辞めないかの2つ。ここはどうなの?

 もう正直やめると決めていて。なぜかって言うと、やってきて9ヶ月か10ヶ月たつんですけど、これができるようになったとか人に言えることがないんです。ゴールのないゴールに向かって右往左往しているだけで、これを成し遂げられたとか、こういうことできたとかが全然なくて。今までないということは今後どんどん無くて時間だけがたってしまうのではないかなと自分の中で思って、だったらその環境を変えるために早めに行動する事も必要だなと思っています。

 営業って難しくて、成果は出せるけど能力は何が上がったのと言われると、営業は人として総合力じゃない?すごくトークがうまくなったとかのトークの要素は、急に表情筋の使い方がうまくなったとか、声のトーンが上がったとか、みたいなことも全部こみこみで営業トークじゃない。営業力とは云々という形で営業という仕事をするにあたって、資格やスキルが身についたというのは表現がしづらい。だから転職を通して営業でこういう力をつけたいとなったら、たぶん転職しようとしまいとできると思うし、転職の判断として難しくなっちゃうから、それは考えない方が良いと思う。

ただもう一歩先を見たときに、何したいんだっけということは一度考えてみたほうが良いかもしれない。結局次の会社に転職して、一生その会社にいるつもりで転職活動をしますというなら、その会社でマネージャークラスになる、役員になる、社長になるところまで描くじゃん。だからそういう会社を探そうと思うと、まずは商材をしっかり吟味しなければならない、誰と働くかも大事です、どのぐらい給料がもらえて、会社があって、これから30年働くとなると、働くイメージが持てるかなみたいな。全部マジで真剣に考えないとそこって決められないじゃん。

次の転職のときに営業で一番になる経験をして、一番になった経験を活かしてたとえば営業代行をやりますとなったら、箔をつけたいから転職するわけじゃない。箔をつける転職ならある程度ネームバリューがあったほうがいいよねとか、一番というか、そこそこ納得できる会社に行ったほうがいいわけで、転職する意味がまた変わってくる。今見えている範囲ってどうなりたいとか、見えているところはある?

 今後としては、営業ももちろんそうですが、何か人の助けになるようなことを、一人ひとりに対して、自分が教えたりアドバイスできるようになっていきたいと考えています。営業を通してお客さんと話ができてこうなったとか、何かのきっかけでこうなったとか、そういうきっかけを与えられるような人になりたいと思っているんです。

今ちょっと考えているのが、キャリアコンサルタントとか、人のアドバイスとか、絶対僕みたいな人やどういう風にしたらいいか悩んでいる人が絶対にたくさんいると思うんです。自分自身もキャリアアドバイザーの人と話をすると、けっこう整理できたり、こういうふうにできるんだと客観的な話をもらえたりしてすごくためになったので、そういうことをしていきたいなと考えているんですけど。

会社員として生きるのであれば、自分を高く売れるキャリア展望を持つことが重要

 自分の実体験だからすごくありだと思うよ。自分が経験した中の部分だからアドバイスしやすいと思うし、仕事の意義とか価値とかも知っていると思うから、そこをベースとしてみるのが一つ。もう一個逆の側面で見た時、見えているから面白いことがわかったというのがある。けどそこしか見ていないから他の面白さに気が付かなかったというところもある。これをすごく極端な例で言うと、就活生は何をしたくなるかというと就活生の支援をしたくなる。なんでかというと自分が大変だったからとか、自分が相談にのってもらったらすごく価値があるものをもらったからとか、言う。たしかにそうだと思う。けど、お前仕事してねえじゃんという話じゃん。お前、偉そうなことを言っているし、すべて社会を知っているような体で語ってない?と言われる。だから今の段階では選択肢を狭めすぎないほうがいいかもしれない。

今って悪く言えば谷じゃん。落ちている人に優しくされるといい人じゃんとか、いい仕事だと思う。何かで失敗してお金がなくなっちゃったときにお金を貸してくれる人がいて、借金返済できたとすると、あの時のお金があったからと絶対思う。そうしたら銀行の仕事が良いと思うかもしれないから、だから自分が今見えている中だけで仕事を考えるのではなくて少し幅を広げて選択肢を見てほしい。

今のキャリアアドバイザーは向こう2年ぐらいの目標だと思うんだよね。キャリアアドバイザーの仕事したとか、コンサルタントの仕事をして人との出会いやマッチングをしたというところは2年先ならばイメージできていると思う。けど稼ぎたいじゃん。そう思った時、現場仕事を営業でやっている場合、やっぱり上限があって、完全歩合制の会社に行かないと稼ぎきれない。でもやっぱりある程度固定で欲しいと思ったら、次に自分が何をやらなければならないかというと、今のファーストステップは現場で成果を出す。

今りょうちゃんが言ってくれたみたいなステップで行くのは絶対に間違っていないけど、実績を作るというのはすごく大事。実績を作った後に次にやらなければならないのは営業力の幅を広げなければならないからマネージメント。営業はまだまだ専門職じゃないから、例えばエンジニアとか職人の仕事は極めたらその先がある仕事じゃない。そうしたいんだけどまだそうじゃないなら、次にやらなければならないのは横幅を広げること。だから、自分の部下をつけて部下たちにも成果を出させて、チームや部署を作って、その先導役をやりましたと言うことをりょうちゃんがやらないと、キャリアの上限がずっと同じところを行ったり来たりすることになっちゃう。営業でこれから生きていこうと思ったらまず実績を出す、マネジメント経験を積むのが必須。そこまでイメージできる転職をした方がいいかもしれない。

 そこで何年かいて、現場で力をつけて、そこからマネジメント?

 現場の仕事をしていて次に転職しちゃうとなると、マネジメント経験がないからまた現場仕事。現場の仕事が悪いわけじゃないけど、市場にマネジメントできる人が今全然いない。と言うのは若い人が早いうちにどんどん転職しちゃうから、マネージャーになる前、もしくは人数が少なかったりベンチャーで2、3人ぐらいしかマネジメントしていないまま、仕事やりきりましたという感じで転職しちゃうから、幅が出てこない。だから大きいチームを見るという経験をしている人がどんどん減っちゃっている。

そこが今いないから、りょうちゃんができるようになると市場価値が高まる。市場価値って結局絶対値じゃなく相対値だから、あの人よりできるから高く買ってくれる。自分のキャリアもそういうふうなステップで次を見据える。面白そうだから転職するのもう一個先、マネージャーとしてキャリアを積むなのか、例えば特定の業界でこの業界でキャリアや知識を積んでいくという発想でもいいかもしれない。

例えば介護の業界で営業しますという仕事を選んだときに、介護の業界で営業する人は全然いないから、そこで精通した知識を身に着けて自分で施設を作ります、みたいな場合だったら、現場の声をもっと知りたいから営業やりますというのは決して間違いじゃない。もう一歩先、キャリアコンサルタントは面白そう、のもう1個先で自分がどういう経験を積んでおけば高く売れるかと言うところを見据えておくといい転職ができる。もしかしたら今の会社に残る選択肢もあるかもしれないし、その辺を見据えながら動けるといいかな、というお説教でした。

 商材はいろいろあって、目に見えないものとか見えるものとか。見えないものはもちろん説明するのは難しいと思うんですけど、いろいろな人と話をしていった中で、周りの人は僕の場合はものがある方がいいじゃないかと話をされることが多い。目に見えるものをしっかり説明して売ったほうがいいじゃないのかと。そういうのが得意な人と不得意な人と差があるんですか?無形のものと有形のものと。

 あるっちゃあるけど今後はなくなると思っていて、形があるから売れるというのはなくなっているんだよね。iPhone持っていけば売れますというような時代ではないじゃん。むしろその先で、物の使い方をどうするのかみたいなことまで提案していかないと存在価値がなくなる。営業がいる意味ってそもそもなんだろう?となったときに、お客様の代わりに考えること、要するに提案することなんだよね。そういうときに無形商材のほうがそういった提案力が求められましたよねというのは昔の話。形がないからこういうふうにやりましょう、こういうふうに考えましょうということを言葉でイメージさせなければいけないから、話せなければだめ。でもそれが本当か?というと、そもそも営業というのはネジ一本ウルにしても、このネジをどう使うかまでお客さんに伝えないと売れないという時代になっているから、無形商材、有形商材でくくりをしている時点でもう遅いかもしれない。

自分が本気で惚れた商材を売ったほうが良い。今役に立たない前提で仕事をしているのが嫌だと言ったのは、それはそうだと思う。なぜ仕事をしているんだろう、嘘をつくためにお金をもらっているなんてみんな憂鬱になる。それはいいと思う。自分が改めて営業を続けていくとなってこの会社で営業をしているのは大きく分けて2つしか無い。その会社が持っている技術とか考え方のノウハウをもっと世に広めたいという話か、この人の役に立ちたい。そのためにはうちの商材がベストだ。と思えるかのどっちかしか無い。技術ありきか人ありきお客さんありきか自分がどちらを目指すのかというところで考えていかないと、考える気にもならない。この商材クソだなあと思って、お客さんのためにできることを考えようと思ったら、自社で人材のメディアサービス作りましたより、お客さんがリクナビ使いました、で終わる。だったらリクナビに入るか、お客さんをリクルート入らせたほうがよっぽど早いしやりがいも感じると思う。有形無形のこだわりは一旦捨てたほうがいいかもしれない。

 いろいろ悩んでいて、年齢からすると変えた回数が多いというのは自分自身でもわかっていますし、業界が同じとかいう一過性もないので積み重ねても先ほどの現場、現場になってしまっているのでそこはくくっていきたいなと考えるんですけど。具体的にどことか定めきれていないのが今自分自身の問題だなと思っている。

 別に今のタイミングでそんなに卑下してみることはないと思う。一貫していませんと言われても、高校を出て自分がすぐ自分の一生のものを見つける人なんてほぼいない。プロスポーツ選手か職人ぐらい。販売やって事務やって、今営業やっているからだめだなんて会社はないと思う。販売もやってきたし、事務もやってきたし、今は営業もやっているから、ある程度全ての仕事のスキルを持っている。コミュニケーション能力もあって、事務能力もあって、いま営業も知ろうとしている。営業マンは話しているだけが仕事じゃないし、事務作業のほうがいっぱいあって、全部やっているんだからもっと自信を持ったほうがいい。

後はそれをわかってくれる会社がいるかどうかだから、絶対いるし、いるまで動く。わかってくれない人にわかってもらう努力をするより、わかってくれる人と気持ちよく働いたほうがよっぽど良い。今まず一番に動くのは、この先のキャリアをどうしていきたいかを自分の中で棚卸しをしていくのがいいかもしれない。じゃないと目の前の面白そうな仕事にこのままだと転職しちゃうと思うから、そうするとその先のキャリアにつながっていかないというか、その先につながっていかないと自分の選択肢がどんどん落ちちゃうとか、少なくなっちゃっう。市場価値が落ちるという事件が起こることは避けたい。そうならないように先を見据えた転職やキャリアの築き方を考えていく、そんなイメージを持ってもらえるといいと思います。

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