今日のテーマ
PDCAサイクルについて
※こちらのページは上記Youtubeの内容を書き起こしています。
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お伝えしたいことはPDCAサイクルについてということで質問をいただきましたので、お答えしていきたいと思います。
PDCAサイクルをどう回すか、うまくいかない人は具体的に決められていないから失敗するんじゃないかという質問をもらっているのですが、PDCAサイクルのポイントを私なりにまとめていくと3つあります。
PDCAサイクルはノウハウではなく考え方
まずPDCAとか3P、4Pはマーケティング用語、ビジネス用語で使われる言葉だと思いますが、PDCAサイクルは具体的なやり方ではなく考え方なんです。PDCAサイクルのフォーマットに合わせれば何かうまくいくかというと、そういう形式にはそもそもなっていません。
PDCA、PDSいろいろ言いますが、どう回すかより計画を立ててちゃんと実行して、改善して、検証して改善するというアクションをとりましょうというビジネスの進め方がビジネスでは成功しやすいですよという言葉がPDCAサイクルです。これに合わせて何かをやるということではそもそもないということを前提としてまず抑えてもらったほうがいいかと思っています。
PDCAの前にリサーチがないから失敗する
その前提の上でPDCAサイクルをどう回しましょうかですが、まずうまくいかないパターンが良い計画を自力で立てようという人が圧倒的に多くて、だいたいそれが理由で失敗します。PDCAサイクルをちゃんと回したいな、ビジネスを計画的に進めていきたいと思ったときには、まずは計画を立てる前にちゃんとリサーチしましょう。
わたしはイノベーションハックや、会社を創業しましたがURERUは数か月や数年かけて事業モデルの検証をやっています。先にスモールスタートして、どういった数値が出るのか、営業的にはこの商材でテレアポをまず動かしてみて、アポ率や受注率を見て、そのあと計画を立てて実行して検証して、予定通りの数字が出ているか確認して改善するという動きを取っています。
自分の頭の中で何となく想像したり、調べてこのぐらいの率が出るという計画はうまくいかないので、計画をちゃんと立てたいなと本気で思うなら、ちゃんと準備期間、リサーチ期間を設けてもらうことがすごく大事だと思っています。リサーチありきです。
PDCAを回したければ、「いつ」「誰が」「何を」チェックするかを決めることが大事
ちゃんとリサーチできていれば計画がたつはずなので失敗することもだいぶ減らせるんじゃないかというところで、そのうえでよい計画が練れましたというときに、そのあとまたうまくいかない人もいます。どこでうまくいかないかというと実行できませんでしたとか、改善の動きが途中で止まりましたとか、検証していませんでした、やりっぱなしでしたというケースがほとんどなので、わたしがPDCAサイクルに対する考え方を実際にビジネスの現場で実践するときには、いつ検証するのか、チェックポイントの設定をすごく意識して立てています。
計画と合わせて、いつだれが何をチェックするのか、決めておくことです。ここがないから検証が進まない、改善担当もいないから改善も進まない、結局やりっぱなしの状況になってしまうので、まずPDCAサイクルをしっかり回したければ、ちゃんとリサーチすることと、計画を立てるタイミングで何をチェックポイントにするかを明確にしておく、この2つがすごく大事だと思っています。
スパンをちゃんと決めて1つの指標を改善しに行く動きを取る
改善のアクション、実行のアクションに関しては、いっぺんに複数の改善ができません。人間はそんなに頭が良くないので、回しきれなくなっちゃうので、例えばスパンをちゃんと決めて、このスパンであればこの1つの指標を改善しに行く、という動きを取ってもらうことも追加で大事なアクションかなと思っています。
質問をいただいたPDCAサイクルをうまく使うためにどうすればいいのか、まとめると1つ目はそもそもノウハウではなくて考え方ですということ、計画をしっかり立てるためにはリサーチありきなので、まずはリサーチをちゃんとしましょう。これには準備期間を作ったほうがいいので、作らずにやるのであればむしろやらないほうがいいかなと思っています。
PDCAサイクルをうまく回すためにできることは、いつだれが何をというチェックポイントをちゃんと決めておくこと、改善アクションを取るときには改善指標は必ず一つに絞ること、これを意識して回してもらえればうまくPDCAサイクルが回せている状態になるかなと思っております。ぜひPDCAサイクルはビジネスマン必須のスキルと言われていますが、この考え方を活かしてもらいたいと思っております。