今日のテーマ
スキルアップしたければ、勉強や成長できる場所よりも○○が積める場所に行くべき
※こちらのページは上記Youtubeの内容を書き起こしています。
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ビジネススキルとは何かをここでもう1回整理していきたいと思っています。その上で最近、スキルアップしたいから転職したいとか、スキルが伸びないから会社をやめたいですという相談は結構多いのですが、そうじゃないということをお話したいと思って今日はそのテーマで行こうと思います。
今日のテーマはビジネススキルです。そもそもビジネススキルとは何かということを体系的に理解している人はそんなに多くないなとすごく思っています。「なんとなくスキルが上がらない。」「スキルアップしたい。」と言っている人の大半は、今の仕事に対して成長している実感が持てないからもっとスキルアップしたい、もちろんその気持はすごく大事ですが、そういう状況になっているのかな?という感じです。なのでまずはビジネススキルとは何かというところからご理解いただこうと思います。
ビジネススキルは、テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルの3つ
ビジネススキルは3つだと言われています。ハーバード大学の教授のロバートカッツ氏が3つに分類していまして、3つのうちの一つがテクニカルスキル、専門的能力と呼ばれているもので特定な業務を行うために必要な知識や業務処理能力ということです。パソコンを使えるとか、そういうことも含めて、技術的な専門的なスキルということです。たまにパワポの使い方などの話をもらうこともありますが、そういうことも全部含めてがテクニカルスキルです。
2個目がヒューマンスキルで、見てのとおり対人関係能力です。お客さんとのやり取りや社内や部署メンバーとのやり取り、上司とのコミュニケーション等、一つのコミュニケーションの取り方みたいなところが対人関係能力、ヒューマンスキルです。ポジションが上がればもちろん部下とのコミュニケーションやチームの命令や管理、マネージメントも含まれます。
3つ目はコンセプチュアルスキル、知識や情報を体系的に組み合わせることによって、概念化する能力と言われています。目の前の物事や内容をしっかり整理しておく、問題の関係性や本質性をしっかりと分析することができる能力ということです。これはどちらかと言うと役職が上がれば上がるほどいろいろな問題が出てきた中で問題の本質が何かを読み解くみたいなことが求められ、ポジションが上がれば上がるほど必要な力になってきます。
成長実感に騙されるな!
結局どのスキルが大事なのか?ビジネススキルを3つ上げましたが、どのスキルが大事なのかは、言ってしまえば全部大事です。ではどうやって高めていったらいいか、それが高められる環境を頑張って探すみたいなことは正直難しいと思います。仕事内容だけで見てしまえばやっていることはほとんど皆一緒です。営業の人で言えば、打ち合わせをして、社内社外は関係なくとりあえず打ち合わせがあって、毎日メールを送って、電話をかけて、資料を作って、営業はこの仕事の繰り返しです。なので作業ベースで見てしまえばやっていることはどこも一緒です。
成長できる会社と成長できない会社はどこにあるのか、というと、どちらかと言うと経験を積ませてくれる会社かどうかです。要は自分ができなかったこと、やったことがない仕事に挑戦させてくれる会社なら成長している実感が持てますが、これもできていないことややっていないことにチャレンジをして、できるようになった経験しているだけなので、確かに成長しているとは思いますが、どんどん経験を積んでいけば積んでいくほど同じことの繰り返しで成長している実感はなくなっていきます。
もう1個、成長していると言ったときには誰と働いているか?自分の持っていない知識やアイデアを上司が教えてくれれば学べるというところで成長している実感を持てる。どちらかと言うとそういう感覚を持っている人はスキルアップしたい、という感覚はあまり必要なくなっているので、スキルを上げたいから転職したいですというのもなくなってきます。
ただし、できないことができるようになってくるのもタイミングや時間の問題があったり、誰と働いているのかみたいなものも、結局その人よりも自分のほうが勉強していればその人から得られることもどんどん減ってきます。スキルアップのための転職やスキルを上げたいがための退職には私はどちらかといえば否定的で、スキルアップよりも大事なことがあるということです。
スキルよりも実績を積もう
スキルを積むよりも実績を積めというところで、結局実績を積んでいる人のところに仕事が集まってきます。ちょっと手前味噌ですが、私は社会人1年目で社内全体1000人ぐらいいるところの営業でトップになりましたが、そのおかげでいろいろな仕事が降ってきました。「笹田は営業で一番になった人だ」そういう肩書を持っているだけで理由があるのでふりやすかったんです。
これはどこにでも言えることで、プロフィールを見ますと私は営業で一番になりました、と昔はよく書いていましたが、そうやってアピール材料があるということは仕事をお願いする理由ができるということなので、いろいろな仕事が他から降ってきます。私は新卒で入った会社に4年間いましたが、最初は新橋店という店舗にいました。そこは当時一番マーケットが大きくて売上が一番大きい店舗で、内定のときにゴリゴリやっていたから入らせてもらったのですが、またその店舗でゴリゴリやった結果、先輩たちも良い人ばかりだったので、当然一番になれました。一番になって、当然営業もゴリゴリやったから、今度は社内1000人いる中の20人ぐらいしかいない新規営業の特化チームに移動になり、そこでも一番になって、その次にやらせてもらったのが社内ベンチャーの立ち上げでした。
結局出世街道まっしぐらだったのですが、それは一番最初のスタートダッシュを決められたからなんです。スタートダッシュとは実績を積んだということなので、そういう風に実績を積んでいったほうがスキルを高められる環境に自分の身を置きやすいです。いま、「スキルアップをしたいから環境を探しています。」と言うなら、自分の中でスキルアップができる環境を探していったほうが、最終的に大きなものを得られたり経験が積めると思います。
スキルを積むよりも実績を積むという目線で仕事探しや今の仕事に向き合ってもらうと、やれることやこれから得られるものがどんどん変わってくると思うので、ぜひスキルや実績、経験を積む、ここにフォーカスして仕事と向き合ってもらえると今後のキャリアが変わってくると思います。ぜひ自分の仕事を考えるときには参考にしていただければと思います。スキルよりも実績と考えていただきたいと思います。