【営業ちゃんねる】社長は職種。起業家・経営者・投資家という社長役割の違い

今日のテーマ

社長は職種。起業家・経営者・投資家という社長役割の違い
※こちらのページは上記Youtubeの内容を書き起こしています。

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今日は起業家と経営者と投資家の違いについてお話していきたいと思います。このテーマは私が運用している営業ゼミでお話した内容ですが、この違いを理解しておくかしておかないかでぜんぜん違うと思います。これからどうなっていきたいのか、自分のキャリアの中でこれからどうなっていきたいのか、起業家と経営者と投資家とでは求められる役割がぜんぜん違うのでぜひ知っておいていただければ、ということでお話させていただきたいと思います。

起業家、経営者、投資家の役割

会社の代表として考えると起業家は0→1を作るポジションです。なので今までなかったものを作り出してサービスを作る、商材を作る、イノベーションを作る役です。

経営者は1→10です。会社の持っているリソース、お金や人員などいろいろな経営資源を効率的に使って、作った0→1をより大きなものにしていく、より多くの人に使ってもらう、そういう役割を担うのが経営者です。

投資家はそれをより大きくする。イノベーションのテストも終わってこれから大きくできる準備も整いました。なのでそのスピードをより上げていこうというときにお金をもっと入れておきましょう、ガソリンをもっと入れておきましょうということです。その役割を担っているのが投資家ということです。

言い換えていくと、起業家は市場を作る、特に顧客としっかり向き合うこと、顧客にインタビューをしたり、ヒアリングをしたり、テストマーケをしたり、今までなかった市場を作るということが役割です。経営者は市場を広げます。市場を広げるためには社内のリソースをいかに活用していくかということが求められるので、組織と向き合うことが大事になってくる。投資家は市場を成熟させていくことになるので今度は市場と向き合うことが大事になります、というのが起業家、経営者、投資家の役割の違いでした。

起業家は不を見つけて解決する仕組みを作り上げる

起業家、経営者、投資家をもう少し詳しく分解して詳しく見ていくと、起業家のやることは会社を起業することではないです。定義上で起業とはそういうことですが、基本的に起業するとはイノベーションを起こすことです。イノベーションとは、現状世の中にある不を解消することです。

不便、不安、不満などそういったところを改善することがイノベーション、起業家の役割です。不を解決するためにはまず不を見つけなければいけません。不を見つけた後に、自分の考えた商材やアイデアを機能させてターゲットにしている顧客が抱えている問題や悩みを解決する。そのためのテストや検証を行っていくことが起業家が存在する理由、役割です。なので見つけた課題や不に対して解決する仕組みを考え上げたところまでが起業家の役割です。

経営とはリソースを配分して作った仕組みを世に広めること

そうやってマーケットフィット、PMFといいますが、マーケットにフィットしたサービスやプロダクトができたときに次にやらなければいけないのが、これまでテストとか小さいマーケット、少ないお客さんに提供してきたものをより多くの人に使ってもらうことです。ここは起業ではなく経営です。経営者は何をするかと言うと、これまで起業して作ってきた不を解決する仕組みを世に広めます。テスト、検証が終わったタイミングなので、組織として商材の影響力を高めていくフェーズに入っていくのが経営者の役割になっていくというところです。そのために何をするかと言うと、マネタイズの設計やKPIの運用設計、社内のリソースの分配、社内体制の構築、組織づくりが求められます。

経営者が社内のリソースを効率よく活用するのが役割ということですが、基本的にはリソースはお金と時間と考えるとすごくわかりやすくて、時間を増やすために人を増やします。どういうことかというと、例えばフルタイムで人が一日に8時間働いていたとします。一人しかいなければ8時間しかありませんが、それが10人いたら80時間です。100人いたら一日800時間、自分の会社として法人としての1日あたりの時間を増やしていくということが人を増やすことです。なので人員を増やすということは自分の会社が使える時間を増やす、時間が増えた分だけ影響力が増す活動をができるということです。

お金で時間を買っています。お金で時間を買うとはどういうことかと言うと、例えばグーグルに広告を出します。グーグルが人の代わりに営業活動や宣伝をしてくれているのでシステムとかも同じですが、経理のシステムを作りましたというとき、今まで人がやっていたものをシステムがやってくれる、ロボットがやってくれる、ということで、人がやっていた時間が浮きます。そういうわけで時間を生み出している、ということです。お金を使って時間を使っている、自分が今使っている影響力を高めていくことが経営者の役割です。なのでリソースを効率的に透過するということが役割になってきます。

投資家は資本を集めてスピードを上げることが役割

イノベーションが起こって起業の役割が終わりました。できたイノベーションサービスを今度は世に広める仕組みもできました。この後は投資家になるかならないかの話です。お金でできることはスピードを上げることです。より大きな速いスピードでマーケットを拡大していくと考えると、次に何が必要かと言うと、リソース、お金が必要です。そのお金を調達する役割になってくるのが投資家です。

これは自己資金でやる場合でいけば、当然自社の売上や社長の中、お財布の中からお金を出すので、スピードは当然遅くなります。上場したり資金調達することによって、外部からお金をもらうことによって使えるお金が増える。使えるお金が増えれば入ってくるお金も当然増えるという仕組みになっていくので投資家はどこで判断するかです。自己資金で行くのか、外部から調達するか、スピードをどれぐらい早めていくかということでした。

同じ会社の代表者でも起業家・経営者・投資家で必要なスキル・知識は異なる

起業家というのは負を見つけて解決する仕組みを作る、経営者はできた仕組みを広めるための仕組みを作る、投資家はできた仕組みをより早くスピードアップして世に発信していく、広めていくための役割があるということでした。起業家、経営者、投資家は求められる役割やスキルがぜんぜん違います。その先で自分が何をしたいのか、どうなりたいのかを考えていくと、自分が今目指すべきポイントがどこかも見えてくると思うので、ぜひ起業家、経営者、投資家、この役割が違うということを知っていただきたくてこの話をさせていただきました。

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